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笹倉及介の日記ブログ

非日常の鉛筆

 鉛筆を垂直に立てる。そうするとそこに非日常が現れる。さらに、鉛筆が垂直に立ったままの机から僕が席を外す。垂直に立った鉛筆は第三者にも影響を及ぼす。誰かが立てたのか、それとも自分で立ったのか、もしくは机から生えてきたのか、そんなことを考えるだろう。たいていの人は、誰かが立てたんだろうな、と思うだろうけれど、その机が外にあったり、何もない倉庫の中央にあったらどう思うだろうか。机と鉛筆の色がまったく同じだったとしたらどうだろう。なんでもないことだけれど、頭の中では常識を疑うような妄想が繰り広げられることだろう。頭の中では言葉にできない何かが生まれ、物理法則がそこだけ違うかのように見える。猿と知性を持った人間の違いを認識する。わりと、楽しい。