hakanashika

笹倉及介の日記ブログ

「たまごごはん」は何味か

 たまごごはん。僕はよく食べる。時間のない朝などに最適だ。夜にも食べる。たまごごはん+味噌汁、なんて贅沢な晩御飯なのだろう。
 でも、たまごごはんに対して最近邪念が入った。たまごごはんって、何味なのだろうか。もしかして生卵の味というのは、無いのではないか。アレは、しょうゆ味なんじゃないか、そう思えて仕方が無い。しょうゆと、無味のずるずるねばねばした液体、それをかけるとたまごごはんになるような気がしてくる。よくよく考えてみたら、厚焼き玉子は、砂糖を入れたら砂糖の味しかしないような気がしてきたし、だし巻き玉子は、だしの味しかしないような気がしてきた。たまごは無味なのではないか。
 何事も、考えているだけでは駄目で、実際に行動しなければ何も起こらない。というわけで、しょうゆごはんを食べてみた。さらに、しょうゆを入れないたまごごはんも食べてみた。どちらが美味しかったか。それは、しょうゆごはんだった。しょうゆ無したまごごはんは、不味い。ただし、これは「味」の話である。食感とか、香りの話はしていない。
 人間は食べ物に対して、食感、香り、さらに、栄養価、そういうものを総合的に判断して美味しいと思っているだけであって、味はそんなに重要では無いということかもしれない。どれだけ調味料で「化ける」ことができるかという要素も重要なのかもしれない。淡白な味、というか実は無味なのだけれど、どう料理してもおいしく、しかも栄養満点。それが卵なのかもしれない。