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笹倉及介の日記ブログ

桜の森の満開の下で花見ができる確率はとても少ない

 桜の樹の下には偶然が埋まっている!
 これは信じていいことなんだよ。何故って、花見が見事にうまくいく確率なんて、すごく少ない。僕はあの偶然の美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には偶然が埋まっている。これは信じていいことだ。
 そういうわけで、今年の花見*1は天気に恵まれず失敗だったのだ。花見がうまくいったことなどあまり無い。花見が成功するのは天文学的確率の偶然に頼るのみだ。
 花が満開の見ごろの時期は三日くらいだと思う。その三日に花見ができるような、暖かくて晴れている天候に恵まれるのだろうか? 春は雨が降ったり冬が少し戻ってきたりと不安定な天気が多いはずだ。あまり花見日和という天候は無い。そして、それに合わせて人間が動かなければならず、たいていそれは失敗する。二十人の人間がいれば、二十人の予定をそろえなければならないからだ。会社などで年中行事として勤務時間中に花見に行くというのならば多少は可能だけれど、僕は学生なので、アルバイトや部活などの予定がみんなそれぞれにあって、なかなか予定が合わないことが多い。加えて、教官の勤務時間中には花見ができないので、教官を誘うとなると夕方から夜にかけてしか選択肢はなくなってしまう。
 花見は瞬発力が大事だ。「いい天気だから今日花見やるから!」くらいの臨機応変さが大切だと思う。みんなのわがままを全てかなえつつ花見をするのは不可能で、そんなことが起こりうる場合もあることはあるが、それは桜の木の下に偶然、偶然が埋まっていたからであって、普通は無理だ。
 こうなってくるともう花見は個人個人で勝手にやればいいんだ。そして狂って配偶者を絞め殺せばいいじゃないか。
 僕は単独で花見をしてきたので満足だが。

*1:自分の所属組織の桜の下での飲み会を指す