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笹倉及介の日記ブログ

「これはこれで」

 僕の好きな言葉の一つに「これはこれで」という言葉がある。この言葉はすばらしいのだ。

プラス志向

 たとえば、君が今日花見に行ったとしよう。今日はとってもいい天気だった。もうすっかり花は散っていて、まったく花は残っていなかった。葉桜だった。とっても残念だ。一緒に行った友人も苦笑い。そういう時、君はこう言えばいい。
「これはこれで」
 この一言で、一緒に行った友人達全員が救われる。花見は駄目だったけれど、いい天気だしピクニックに来たと思えば楽しいよねって思える。実際ピクニック+花が花見であるし、ピクニックだけでも楽しいものだ。

比較できないサンプルに対して褒める

 たとえば、君の彼女の胸が小さかったとする。情事のとき彼女に申し訳なさそうに「胸が小さくてごめんね…」と言われたとする。そんなとき君はこう言えばいい。
「これはこれで」
 彼女には、大きさなんて関係ないということを思い知らせてやれ。それはあるだけですばらしいのだ。大きさは関係ないのだ。ていうか、大きいのと小さいのどっちが良い?って言われたら永遠に答えは出ない。大きければ大きいで「それはそれで」だし、小さければ小さいで「これはこれで」なのだ。

単位系が違うのだ

 花が無かったら駄目というわけではないこと。胸が大きいほうがいいというわけではないこと。物事はいろんな要素で構成されていて、一概に良いとか悪いとか言えない。ある視点から見たら悪いものでも、別の視点から見たら良いものがあるのだ。「これはこれで」という言葉はそれを一瞬でわからせる。そして何でも褒めることができるのだ。
 「君のいいところ、見つけたっ!」それがこの言葉の真意だ。

注意

あえて二元論をしているときに使うとおこられます。この言葉は二元論を回避するための言葉だから。