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笹倉及介の日記ブログ

季節の裂け目から逃げ惑う市民

 最近の季節が春なのか夏なのかいったいどっちなんだということはよく議論になるわけだけども、僕はこういうのがとても好きなのです。「今日は暑いよねー」「そうだね」「もう夏じゃない?」「まだ梅雨にもなってないのにね」「じゃあ春かな」「初夏じゃないか?」「ああそうか」「半袖が必要だ」「クーラー入れようか?」「まださすがに早いだろう」「でも夜は寒いよな」「もう扇風機出した?」「まだコタツもしまってないよ」「扇風機を出さないとストーブがしまえないんだよね」。だって、去年も別の人と同じ話になった。今年もそうしたし、来年もまた別の人とそういう話をするのだろう。そう考えると、そういうのが好きすぎる。「○○では××℃になったらしいよ」ああ〜もうっ、いいよすごくいいよ。そういう何度も聞いたセリフ大好き。会話がとても楽しい。「それ真夏より暑いじゃないか」
 僕の周りだけでなく全国的にそういう話題になっているということがニュースや新聞、ネット経由などでよくわかる。そして、そういうのを見ているのもとても楽しい。なんというか、人が暑いだの寒いだのとわーわー言って、わさわさと右往左往する様子を第三者の視点で見ているのが面白いのだ。第三者どころか自分も当事者なわけだけど、テレビやネットを経由すると見下ろしている気分になる。
 Twitterを始めてから、そういう話がリアルタイムで流れてきてとても面白い。とくににわか雨でうろたえるついたったー達を見ているのが。ある人が「雨だ!」と言って、「すごい雨」「洗濯物がっ!」「止んだ」と言っている間にちょっと時間差で「雨だ」「降ってきた!」「傘持ってない!」「雨宿り中」「あ、止んだ」「こっちではまだ降ってない」「雨だ!」「すごい雨」「やっと止んだ」「降ってきたー」そんな感じでわさわさ、右往左往、さながら巨大生物から逃げ惑う市民のようだ。
すごい楽しい。