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笹倉及介の日記ブログ

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)


久しぶりに森博嗣を読む。この本は新シリーズだ。この前までやってたギリシャ文字のシリーズは完結したんだっけ。複線張りまくりでまったく回収せず投げやりで次のシリーズに移ったということは、これからこのシリーズでだんだんと繋がっていくのか?犀川先生が出てきて欲しい。最終話を読んだ後、SMシリーズくらいの出来だとうれしい。期待はしているけれど、どうだろう。
主人公の真鍋と小川はVシリーズの練無と紫子コンビみたいだけどちょっと違った。空気読まずになんでも言う大学生の男と、アンプマニアで年齢不詳の美人秘書というでこぼこコンビだ。

「面倒なことには、もうなっていますよね」
「君ね、そういうこと、普通にさらっと言うでしょう? なんか、将来、それで人間関係を破壊しながら、ブルドーザみたいに進んでいく気がするなあ」
「そうですか、いやぁ、そんなつもりは全然ないんですけど。客観的なことを言ったつもりなんですけど」
「ほらほらぁ、全然、フォローになってないじゃない」

楽しいやつらだ!
ところで、真鍋が話をしながら考えをまとめるタイプだというのを「頭のバッファが足りない」と表現していて、それが結構しっくりと来た。僕はたぶんそれよりもバッファが足りないので、書いてまとめないと駄目だ。

で、最後に萌絵登場。これは犀川先生も登場するかも!