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笹倉及介の日記ブログ

気になる看板を目指して

あの看板は何の看板だろう?と思って、やけに目立つ看板を目指して旅に出た。あの看板だけ暗闇でちかちかと光っていて、とても気になるのだ。盆地だからどこを見ても山ばかりで、その看板は山のふもとにあるので良く見える。ずっと気になっていたから行ってみることにした。僕にとって、こういうことは良くある。そういうのが趣味と言っていい。Mother2のサントラを聴きながら自転車で走った。
とりあえず看板を目指して適当に道を走る。うろうろと進む。意外と近かった。自転車で10分以内。なんだろう?と思ったら、ラブホテルだった。なんだろう?と思って、ラブホテルだったことは2度目だ。どうしてだ。とてもがっかりした。
この際だからこの道をまっすぐにいったらどうなっているかと思って、走っていった。坂道はつらい。
変な棒が落ちていたり、どんぐりが落ちていたり、死んだトンボを踏みそうになったり、ススキの群生地とか、赤い花(たぶんアレはサルビア)の群生地とかがあった。どこまでも行く。坂を上へ上へ。あのでかい建物はなんだろう?と思って、それを目指す。そうなるともう、きりがない。あの建物も気になるし、この道も気になる。ずんずん行ってみたくなる。ついに隣の市まで行ってしまった。24時間営業でないローカルなコンビニでお茶を買って帰った。振り返ったらとても眺めが良かった。坂を上ってきたのだから変えるときはずっと下りだ。坂道のいいところは、登るときに苦しんだ分きっちり降りるときに幸せなところだ。ちょうど夕日が沈む方向だった。
とても有意義な日だった。今度はあの赤い屋根の小屋を目指す。山の中腹に孤立して立っていてとても気になる。