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笹倉及介の日記ブログ

馬鹿になる

世の中には、考えすぎるとつまらないことが結構ある。小説とか、ゲームとかは少なくともそうだ。小説の場合、その人の視点で書かれているのだったら、その人の思考をトレースしなければ感情移入できない。それを超える思考は、話を楽しむ上では邪魔になるだけだ。製作者の意図を汲んで頭を動かすのだ。そういう意味では空気を読むという言葉が適当かもしれない。
物語には、考えすぎるとのめりこめなくなるのだ。どこが面白いのだろう?と考えたり、これの次の展開はこうだな、とか、考えてしまうと逆につまらない場合がある。そういうときは、あえて思考を止めて、感じるままに物事を進めることで、面白くなるんじゃないかと思う。自分の好きではないことにのめり込んでいる人を見ると、「こんなのどこが面白いの?」と思うけれど、のめり込んでいる本人は、そういうことを考えるのを飛び越して、感じるまま楽しんでいるはずだ。