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笹倉及介の日記ブログ

みかんの研究

この時期にはみかんをよく食べる。僕のみかんについての思いも年々深まるし、最初は下手だったみかんの食べ方も、だんだん上手くなっている。思うに、みかんをおいしく食べるには、いくつかの条件が必要なのだ。一人暮らしのワンルームのパソコンのデスクで食べるみかんなどは不味くてしょうがない。やはりみかんと言えば、コタツであるし、他にも必要なものはあると思うのだ。それはなんだろうか?
まず食べる前の心構えとして、指先が汚れようが、黄色くなろうがみかん臭くなろうが気にならないぞ!という気持ちが大切だ。どうしても気になってしまう人は手元に布巾を用意する。そうすれば気にならなくなるからだ。
決してみかんを食べることに集中してはならない。何かをしながらみかんを食べるというのがいいのだ。できれば手を使わずにできることがいい。テレビを見ながら食べるのが良いかもしれない。なるべく気軽に見られるものが良い。ホラー映画など見てしまってはいけない。馬鹿馬鹿しいものがよい。
場所も重要だ。椅子は絶対にだめだ。コタツ以外は許可しない。わかってもらえると思うけれど、宇宙の真理である。
他にメンバーがいるのが望ましい。家族や友達などとコタツを囲うのが良い。僕の場合、一人のときが一番ハイテンションではあるが、みかんを食べるときだけは誰かがいたほうが良いと思う。
食べる前にはみかんを剥かなければならない。剥きかたは各自自由とする。各々のベストな剥きかたをするべし。それで「オマエの剥きかた変だよ」という議論に発展するとなお良い。
…いや、だけどね、僕の剥きかたは確かに変ですけど、毎回変といわれる気がしますけど、この剥きかたは長年の僕の研究の成果で、こう剥くとみかんの白い筋が皮にくっ付いていきやすいのですよ。みんなわかっていないなあ。文章で説明できないのが残念だ。
話が脱線した。みかんの剥きかたは自由。しかし、白い筋はきれいに取るのが良い。そのほうが面白いからだ。白い筋を取ることは時間的、精神的余裕がないとできない事なので、それをするということは自分にゆとりがある証拠だ。やったほうがよい。みかんを食べるのに焦ることなんてないのだ。
食べるときは、みかんの子袋はそのまま飲み込まずに、中身を吸い出して皮は出すのが良い。皮を食べるとおなかが膨れるのでより多くのみかんを食べられないからだ。
他にも条件はたくさんあるだろうけれど、まあこのくらいか。
おいしくみかんを食べよう。手を黄色くしよう。