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笹倉及介の日記ブログ

巨人たちの星

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))


星を継ぐもの3部作もやっと終わり。前の二作は非常に面白かったので、今回も楽しみにして読み始めた。そうしたらやっぱり期待通り面白かった。
今回はちょっと色が違っていて、巨人たちとハントたち以外のパートがあって、そのパートが曲者だった。初登場の謎の登場人物たちが何をやっているのかよくわからなかった。まあそれも読むにつれてわかってきたのでよかったけれど、最初はちょっと辛かったかな。
それにしてもよく伏線を張っていたなあと感心する。この一冊で前の二作で張った伏線を回収し続ける。ミステリーの解決編が一冊ずっと続くようなもので、衝撃の連続だった。でも最後はなんだかスパイものの洋画みたくなってしまって、ちょっと残念。そんなの全然期待していなかったのに。
今地球規模で起こっている色んなゴタゴタにはちゃんと原因があって、それが解決する話で、明るい未来が描かれているので、僕もあと百年くらいは生きてやるぜ!なんて思うくらいだ。まあでも、悪役に全ての現況を押し付けて僕たちは何も悪くありませんと言っているような感じだったので、全部明るいってわけでもない。