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笹倉及介の日記ブログ

猫の建築家

猫の建築家 (光文社文庫)

猫の建築家 (光文社文庫)


絵本です。
とりあえず普通に一回目読んだ。あえてあまり説明しない抽象的な文章も、しっかりと言葉が選ばれているようで洗練されている。猫が主人公で、猫から見た視点で建物や電車についてのちょっと哲学的な内容が書かれている。僕が思ったことは、人間と、人間が作ったモノも自然の中に含まれて、それを含めて自然というのは美しいよなあ、そういう風に思った。そんなことは書かれていなかったけれど、連想でそう思った。解釈は人それぞれ別れるような本だと思うし、同じ人が何回読んでも良いような本だと思う。
気になるのが猫のその後。途中で色が変わっていたけれど、生まれ変わったということか?森博嗣のことだから何か意図があるのだろうけれど、彼の本にたまにある投げっぱなしの謎は、僕にはちゃんと解けたことが無い。