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笹倉及介の日記ブログ

狼と香辛料 7 Side Colors

狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)

狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)


今回は番外編で短い話が3つ入っています。一つ目はロレンスに会う前のホロの話。少年と少女の旅の危機をホロが救って、一緒に行くことになる。ロレンスと違って少年とホロの会話は終始ホロが勝つようで、全く勝負にならない。ホロは姉という感じです。でも少年誌的な男の子の成長が見られて面白かった。かなり緊迫した展開にもなります。ホロはちょっと少年をいじめすぎなんじゃないか、ひどいなあと思ったりもした。そんなことより僕はしっぽをモフモフする少年がうらやましいのですが!どうすればいいんでしょうか!
二つ目は一巻の話の少し後の話。一つ目の話にロレンスが出てこず、結構長かったということもあって、おお、やっといつものコンビの会話が見られるなあ、やっぱりこの二人がいいなあと思いつつスーっと読む。一巻の終わりの時点で結構仲が良かったんだなあと再確認。そういえばこれは電撃hpに掲載されていて、そこで読んだ気がする。
問題は三つ目の話だ。なにが問題かというと、ホロ視点。
ホロが寝込みます。ロレンスがかいがいしく看病をします。ただしホロ視点。
はい死んだー。
だってさあ!無理でしょう!これまでロレンス視点で話が進んできて、ホロの内心はわからなかったわけだけど、それでも態度で気持ちはわかったよ。間接的だけどね。行間を読むってやつだ。それで僕たちは「ホロかわいいよホロ」なんて言ってきたわけだし、ホロとロレンスの仲をみてニヤニヤしていたわけだ。それなのにホロ視点で直接文章にされたものを見せられたら…虐殺兵器だよ!
というわけで、素晴らしい一冊でした。