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笹倉及介の日記ブログ

人類は衰退しました

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

人類は衰退しました (ガガガ文庫)


新感覚のSFだ。といってもSF経験値は低いのですが。
未来では人類は種として衰退し、どんどんと人口も減って技術も失われていく中、新たな種族が地球で栄えている。妖精さんだ。
この妖精さんはなんだか平和で頭が悪そうで、かわいくて小さいのだが、何人も集まると人間には全くわからないような技術を一晩で作り上げてしまったりする。いわゆるレトロフューチャーな未来都市だったり、自律的な行動ができるペーパークラフトだったり。平和で人畜無害だと思いきや、不気味な生物で、もの凄い知性があるのではないか?と思うような行動もするし、とにかくわけがわからない。最初はほのぼのとしていたのに、だんだんと不安になってきた。妖精さんが未知すぎて怖い。
この本は、主人公が書く「妖精さん観察日記」という形だ。
そういえば、どせいさんに似ていると思った。何にせよ、おもしろい。