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笹倉及介の日記ブログ

扉の外

扉の外 (電撃文庫)

扉の外 (電撃文庫)


閉鎖された場所に閉じ込められ、共同生活を強いられる話は小川一水の短編集の中にあった。それと似た感じだ。極限状態故に争いが起こる。不安と絶望、人間の汚さなどが渦巻いて、良い感じに面白くて嫌な話です。閉じ込められてゲームをさせられ、それが自分たちの生き死にに関わってくる。
ゲームを上から見下ろしている人間がいる黒幕が当然いて、そいつらはまだ謎に包まれていて話は続いていく。上から見下ろす人間というのはつまりは読者のことだよなあと思ったりした。