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笹倉及介の日記ブログ

階段には奴が居る

ここ数日、僕の住んでいるアパートの階段のところにカミキリムシが居る。たぶん今も居るだろうと思うので、見に行ってくる。
居た。今日で確か5日目だ。昨日の夜は居なかったけれど、今日の朝は居たし、今も居た。一体何をしているのかわからない。僕が踏まないように気をつけてまたいでも全く動じない。逃げも隠れもしない。もしかしたら弱っているのかもしれない。
最初に奴を見たときにはちょうど踏みつける位置に居たので驚いて階段を踏み外しそうになった。そして踏まないように気をつけようと思ってそうっと階段を通ったのだ。でももう慣れてきたので、「やあ」などと挨拶をしながら階段を普通に上り下りするようになってしまった。たぶん同じ階に住んでいる人全員がそんな感じだと思う。だからこそ奴は今までずっと同じ場所に居るのだ。そう思うと、少しうれしい。何だろうこの変な連帯感は。