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笹倉及介の日記ブログ

向かってくる友人

遠い向こうから友人がこちらへ向かってきている。特に僕に用事があるわけでもないと思う。たぶん僕の後ろの建物に用事があるのだろう。偶然そうなっただけだ。でも僕はその知り合いがこちらへ向かってきているのに気づいた。向こうがこちらに気づいているのかどうかはわからない。たぶん距離にして50メートルくらいだろう。ゆっくりと歩いてこちらへ近づいてくる。すれ違おうとしているのだ。
曲がり角で偶然知り合いと出くわして挨拶をするのならばよいのだ。相手に気づいてから数秒かからずに「やあ」と言える。だけれど、この場合、何を言ってよいのか、どういう顔をしてよいのかよくわからないまま10数秒のあいだ相手を気にしながら歩いて進まなければならない。挨拶をしようにも、かなり声を張らなければ届かないし、手を振っても相手がこちらを見てくれていないとわからないし、だいたいこちらに気づいているかどうかはわからない。コミュニケーションするには遠すぎる。
そういった場合、どうすれ良いのだろうか。無言ですれ違おうとするまでの時間を過ごさなければならない。どうにかならないものか。

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