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笹倉及介の日記ブログ

平穏な人生

数日前、我が家に泥棒が入らなかった。
先日、交通事故に合わなかった。
かつて、生死を分ける経験をしたことがない。
挫折やトラブルなど一つもない。小規模ないざこざや浮き沈みはあったにせよ、平穏無事な毎日を送ってきた。これは、僕がトラブルのありそうなところには近づかなかったからであるし、危険を冒すことはしないように、成功するように、用意周到に物事を運んできたからである。である…けれど、とにかく華がない。つまりは何かをし始める勇気がないのだ。だから誰かに話すことの出来るような冒険譚や武勇伝など一つもなく、端から見て地味でつまらない生活を送っている。「端から見て」なわけで、自分としてはこの上なく楽しいかったりするのだが、ずっとこの生活を続けるのは、それで良いのだろうかと思うこともある。緩やかに下降して死ぬだけではないだろうか。波乱に満ちた人生が少しうらやましい。そして、いまのうちに挫折を経験しておかないと、いつか取り返しのつかないところで大きな挫折をし、立ち直れなくなってしまうのではないかという不安もある。未だ起こっていないことに対して困っているのは変だろうか。
まだ二十代前半で人生これからであり、こんな話をするのは気が早いかもしれない。まだ学生だ。波乱があるとしたら社会に出てからかもしれない。どういうことかって、つまりは結局のところ、「リア充がうらやましいなあ!」という話であり、最終的には「女性と話がしたいなあ!」というところに落ち着く。
若干の飛躍があったかもしれない。