傷物語
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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化物語の過去のお話。いかにして吸血鬼と出会ったか。化物語のほうが先に出たけれど、この本を先に読んでも問題ない。
おもしろかった!エンターテイメント!
いきなりパンツのことを数ページにもわたって書いたりしちゃあ駄目でしょう。
小説の中の人がアニメ化とか行っちゃあ駄目でしょう。
阿良々木は良い奴ですね。僕だったら、いくら美人だからって、初対面の怪異に命を捧げたりしない。
「――次の人生じゃ、絶対にうまくやる。要領の良い、人間関係をうまくかわせて、細かいことでいちいち罪悪感を抱かない、悩むことなく無作為に行動できる、我を通すことに何の疑問も抱かないような、嫌なことは全部他人のせいにできる、そんな人間に生まれ変わってやる――だから!」
僕はこの台詞に心を打たれた。この台詞は、冒頭のパンツよりも少し後の、吸血鬼が瀕死の重傷を負っており、阿良々木がそれを発見して、助けようとするけれど、助けるためには自分が死ななければいけないことがわかったときに言った台詞だ。死ぬ覚悟をして助けるときの台詞。
化物語よりもギャグは少なめだけど、物語としてしっかりしている。
終盤の展開は燃えた。僕はキスショットが復活して終わりだと思っていたから。