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笹倉及介の日記ブログ

誰にも言わなかったこと

誰も知らず、僕だけが知っている誰にも言わないことをここに書く。今日はとても面白いことがあって、誰かに話しておきたかったけれど、あまりわかってくれそうな人がいなかったし、ぐっとこらえてここに書けたら満足感を得られるだろうと思ったので、誰かに話すのは我慢した。
今日読んだ本についてのことだ。古本屋で買った安部公房R62号の発明・鉛の卵 (新潮文庫)を読んだのだが、一ページ目の題名が書いてあるところに、感想が書き込んであった。細かい字で一言二言だけだが、それを見てほのぼのした。短編集だったので、一ページ目以外にも、全部の話の最初のページに一言ずつ書いてあった。「よくわからなかった」「かなり残酷だ!」「搾取に対する批判か?」などと日付と共に書いてあった。そういう一言が書いてあると、書いた人よりも読み込んでやろう!という気分になるので作品に入り込める。楽しんで本を読むことが出来た。まだ読み終わっていないが、少しずつ読んでいこうと思う。
僕も古本屋へ本を売るときは、そういう風にこっそり感想を書いてから売ることにしようか…。本好き仲間が増えたような気がしたので嬉しかった。近所の古本屋で買ったので、近所に住んでいるのだろうか。