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笹倉及介の日記ブログ

セミセミムシ

セミっていう虫がいる。蝉。今の時期とても賑やかです。
鳴く虫はたいてい名前に音を元にした言葉が使われていることが多い。鈴の音がするからスズムシ、キリキリ鳴くからキリギリス、コロコロ鳴くからコオロギという感じだ。あとは、他の鳴かない虫と同じように何かに似ているから…という安直な理由で名付けられてしまったりもする。
そんな中、セミは鳴き声でもないし、何かに似ているというわけでもない。あんなにでかい声で鳴くのに、鳴き声が語源じゃないというのはどういうことだろうか。ジコジコムシに改名してはどうか。
というわけで、少し語源を調べてみた。そうしたら、「セミセミと鳴くことに由来する」と書かれていた。鳴き声由来だったのだ。つまり、犬は昔「びょうびょう」と鳴いていたことと同じで、セミは昔「セミセミ」と鳴いていたらしい。誰よりも安直に鳴き声から取られた名前だったのだ。なんだか凄い敗北感を感じる。
だがそうすると、ミンミンゼミなんかはどうやって鳴いているのかよくわからないことになってしまうが…。