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笹倉及介の日記ブログ

会社員・従業員は学生である

のではないかと、学生なのに思っている。
学生は、上から「これをやりなさい」という課題が与えられ、それをこなしていくだけで何となく進んでいくことができる。何も考える事もなく、自動的に人生が進む。

会社員や従業員という職業は、学生をやってお金を貰えるようなものではないか、と思う。上からの命令に無難に答え、アフターファイブや週末を心待ちにし、毎日を自動的に進ませる。上からの命令の頻度や問題の出し方がすこし難しくなっただけで、学生とまるで変わらない。「とりあえず課題を提出すれば良いだけ」なので、てきとーにやってしまったりする。

だから、上から出される問題が易しかった頃を思い出して「学生時代は良かったなあ」なんて思ったりする。学生時代がピークである生き方しかできない。本当に自立していれば、そんなことを思うことはないんじゃないかな。

内定式に行ってきたけれど、あれは学生そのものだ。卒業証書授与みたいに内定通知書を貰ったときに「なんかおかしい」と思った。いまも内定先からあれをやれこれをやれといった課題を与えられている。

こんなので「社会人になると大変だ」とか言われるのだろうか。僕はもっと、富士の樹海になんの装備もなしに放り込まれるくらいの大変さだと思っていたのに、上から与えられた課題を締め切りまでにこなすだけでいいようなかんじなのかな。もしそうだとしたら、なんとぬるい社会だろう。

社会人になったら自分で考えて行動しなければならないとか、問題設定能力が大事だとかよく言われるけれど、結局、社会人ではなく、ただの従業員である人間が多い。従業員は精神的には学生と変わらないんじゃないかな。

さあ、働き始めたらどういう風に考えが変わるかどうか楽しみなところですね。