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笹倉及介の日記ブログ

高校時代の教科書を読んだ

文系の理科知識がどの程度なのかということが気になっているので、高校時代の化学の教科書を読んだ。おそらく、化学は文系も多少は履修しなければならないはずだ。
僕の頃は化学IBと化学IIという科目だった。現在大学で化学の研究をやっているので、専門的になりすぎていて、高校にやったことなんか全て忘れただろうと思っていた。けれど、全くそうではなかった。全て覚えていた。というか、理解ができるといった方が正しいか。教科書に細かい字で書き込まれているのを見て、当時は必死に覚えたものだなあと懐かしむ。「3学期中間試験範囲ここまで↑」なんて書き込みを見て少々にやにやしてしまう。
高校の化学はただの暗記で、全部の範囲をうっすらとなぞるだけだったということが今わかった。大学でやったことは、もっと奥深いものだった。やっていて良かったと思う。
それにしても、大学で6年間も化学をやっているのか…、割と身についているものだ。研究をし始めてから3年目だけど、研究をする前よりも、し始めてからの方が勉強したし、体系的に理解できるようになったと思う。
よくこんなところまできたものだ。高校で化学から離れた人たちから見たら、僕の今やっていることは、かなり異様なことだろう。科学者がフィクションで変人として描かれるのも無理はないかもしれない。