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笹倉及介の日記ブログ

未来のための仕事

小川一水復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)の中で、誰かが「自然科学は一万年先のための仕事です。明日のことを考えるのは我々役人だ」と言います。うろ覚えで細かいところは違っていると思う。
この言葉は、地震が起きて大変なときに、科学者が地震の学術的な興味とか実益とは関係のない話をし始めて、それにいらついた役人をなだめるためにもう一人の役人が言ったセリフです。

このセリフには実に感動しました。一万年先のための仕事。いま僕は自然科学について研究をしている。これが一万年先のためということは、実は身近にSF的ロマンがあったのだ。この小説の中の歴史は長いから、現実で考えると千年先くらいだろう。千年先でもSF的ロマンには違いない。

科学者は千年先の未来。役人は明日の未来。じゃあ、技術者は何年先を見ればよいか。これから(たぶん)技術者として働くのだし、考えて追いたほうがいいだろう。科学者よりは近未来だろうけれど、すぐ明日というわけでもないと思う。100年くらい先だろか。

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