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笹倉及介の日記ブログ

九十九十九

九十九十九 (講談社ノベルス)

九十九十九 (講談社ノベルス)


舞城王太郎の本は、よくわからないけれどおもしろいんだよなあ。読んでいくうちに精神的にボコボコにされる。衝撃の連続で、ストーリーはわけがわからないが、とにかく読むのをやめられない。想像もしていなかったことが次々と起こって、対処しきれなくなる。誰かに勧めるときに表現に困る。たとえば、この本を研究室の隣に座っている人に薦めるとして、何と言うかというと、
「凄い。想像もつかないくらい凄い。あのさあ、凄いから読んでみてよって言って勧めると、そうでもないだろうとか、そんなに凄いことはないだろうなんていうふうに構えるから、まっさらな状態で読み始めるよりは絶対に衝撃は減るでしょう?それでも、そんなことどうでもよくなるくらいに凄いから。絶対に読んだことないからこんな本。いやほんと想像を絶する。分厚いから読む気がしない? 20ページでいいから読んでくれ。続きを読まずにはいられなくなるから。でも、読み終わった後にわけわかんねぇ!って怒って投げ捨てるかもしれんけど。」
そんな感じ。
この本を読んだ人と一緒にこの本のことについて話すとしても、
「この本は凄いですよね」とか、「ヤバイ、宇宙ヤバイ」とかそんなことしか言えない感じ。
ディスコ探偵水曜日にも同じことが言えます。
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