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笹倉及介の日記ブログ

不景気で何が困るのか?

世の中不景気だ不景気だと言っていて、まだ学生の僕はいまいち実感がわかない。人よりも経済に疎いとも思う。でもなんだか、ニュースやネットの反応を見る限り、漠然と不景気は困るというイメージをすり込まれているだけのようで、何が困るのか理解していないひとも居るように思える。僕が理解していないせいだろうか。不景気はなんだかよく分からないけれど、とにかく困るらしい、という認識だ。でもそういうのは良くない。だからしっかり考えてみることにする。
不景気というのは、

  1. ものが売れない
  2. 売っている会社は儲からない
  3. 給料が減る・仕事が無くなる
  4. ものを買わなくなる
  5. ものが売れない

のスパイラルだ。(たぶん)

うん、これは困る。最低限必要なものは買わなくてはいけないので、お金の流れが完全に止まることは無いけれど、仕事が無くなり最低限必要なものが買えない人たちが出てきてしまう。最低限文化的な生活にはある程度経済の流れが必要みたいだ。

たとえば、仕事が無くなった人が、次の瞬間に人手が足りずに募集している職業に就けるとする。そうすると、必要でない仕事が消えていき、必要な仕事だけが残ることになるので、無駄を省くことができてむしろ最適化されるのではないか?などと思ったりした。無駄な消費が止まるので環境破壊も止まるし、世界の貧困層にも資源が行き渡る。

しかし、これが究極まで行くと、本当に生きるために必要な衣食住でしか経済が回らなくなってしまうかも。娯楽といったら歌を歌うとか、走り回ったりとか、身一つでできるものくらいしか無くなる。現代文明がすべて無くなってしまう。

それはとっても困ると思う。人類にとって。

大局的にみて、何が重要かというと、人類の永続的な発展だと思う。緩やかに衰退して消えて無くなるような未来はよろしくない。いつの日か人類が増えすぎても皆が十分に暮らしていけるだけの余裕を作り出すとか、太陽系が無くなっても別の恒星系で暮らしていけるようにするとか(飛躍しすぎ?)、そういうことを実現可能にするには技術をどんどん発展していく必要があると思うし、そのためには景気が良い状態を維持した方が良いのだろう。研究には設備投資が必要だ。

たとえば、景気が悪くてお金の流れがほぼ止まることになっても科学技術は発展し続けると言うのであれば、別に問題ないのではないか。*1

*1:結局理系っぽい話題になってしまった。こじつけたつもりはないのに。