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笹倉及介の日記ブログ

どこから行っても遠い町

どこから行っても遠い町

どこから行っても遠い町

読者が、この町に引っ越してきて、近所の人たちのうわさ話を聞いていくうちに、「あれっ?」と思うことが出てきます。「これって、何でだろう?」「どうしてそんなことになったの?」別にどうって事のない、とりとめもない疑問です。第1話がそんな感じで始まっています。別に読者が本当に引っ越してくるわけではないけれど、なんとなく、そんな感じです。近所の人のうわさ話、しかも、結構どろどろとした恋愛話を、盗み聞いている感じがしました。読み進めていくうちに、つまり、うわさ話をさらに聞くうちに、だんだんとその謎が分かってきます。町の複雑な人間関係が、一話読み進めるごとに、だんだん分かってきます。
町の人間関係を探偵になって聞き込んでいるとも言えるかも知れません。11話あるので、11人に聞き込みを行って、そうしてやっと一つの謎が解ける。
1話完結だと思って読むと、つまらない小説だけど、全ての話を総合すると、ああ、そういうことか、と思える小説です。なかなか面白かった。

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