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笹倉及介の日記ブログ

ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき

ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき

ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき

この本は、僕が見つけた本だ。どういうことかというと、誰かにお勧めされたわけではなく、誰かのブログを読んで知ったとか、紹介の文章を読んだとか、本屋がプッシュしているとか、そういうことが全くなかった本なのだ。そして、僕が「こういう本が読みたい」と、探していたわけでもない。この本は図書館でひっそりと僕を待っていた。そして唐突に僕を呼んだのだ。

どういう本か。レイ・カーツワイルという発明家であり未来学者である人が、wikipedia:技術的特異点wikipedia:収穫加速の法則の話をメインに、未来はどうなるかということを説明する本である。
2045年には技術的特異点を迎え、機械が人類の能力を超えて、新しい時代に突入するらしい。


簡単に、僕の理解で技術的特異点と収穫加速の法則を説明する。詳しくは検索してもらえるとありがたい。wikipediaにリンクも張った。僕の理解はそんなに深くないし、間違っているかもしれない。
まずは収穫加速の法則から。つまり、「技術革新のスピードは、指数関数的に早くなっていく」ということである。これは半導体の集積密度の成長を予測したムーアの法則などもそうだが、他のいろいろな物事にも当てはめることができるらしい。技術が発展すると、技術的に可能なことが増え、それはさらに発展を促し、可能なことがどんどん増えていく。IT、脳のスキャン技術、AI、遺伝子工学、ロボット工学などが発展し、機械が人類を越える。人類は機械とうまく融合し、今の人類を越えた存在になる。
その「機械が人類を越える」という瞬間が、技術的特異点だ。


呼ばれた本だけあって、僕のコアを突いてくる。この本は凄い。凄いことが書いてある。荒唐無稽な話なんだけど、それでも説得力があって、未来が希望に満ちあふれていて明るいということを思わせてくれる本だ。読んでいるときはわくわくして、未来が楽しみで、もうほんとしょうがない。僕の中では大ヒットした一冊だ。そこらのSFにある話が現実になるなんて!


僕はこういう話が大好きなのだ。技術革新が可能にする明るい未来。かつて皆が夢見た21世紀、レトロフューチャー的な未来。ケータイやコンピュータ、ウェブの話題が大好きなのも、それに関連している。
今僕は技術者として会社で働いているので、つまりこの本に書かれていることが実現するかどうかは僕の働きが多少影響してくる。僕は是非とも実現したいと思っているので、仕事の励みにもなった。