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笹倉及介の日記ブログ

日記のススメ

僕は2003年の7月から、日記をつけている。つまり、公開型のものではなく、プライベートな、ただの日記だけども、もう6年間日記を書いていることになる。別にどうと言うことは無い。なにか、文章力がついたとか、記憶力が良くなっただとか、そういう日記に期待される能力向上は起こっていないと思われる。ただ、なんとなく、満足感が得られる。つまり自己満足ってやつだ。昔の日記を読んで、ニヤニヤしたりしているだけだ。

日記を毎日書いていると、(厳密には毎日は書いていないが)気づくことがある。

まず、一年前にも、まったく同じ生活をしていた! ということが、結構あるのだ。たいがい休みの日には「読書とインターネットをした」とか書かれている。そして、まったく同じ日に、同じような天気だということも結構ある。僕の日記には、雨のことが他の天気よりも少し詳しく書いてあるのだけれど、同じ日にちに同じような雨が降ることは結構あるのだ。日本語には雨の名前が何百とあるらしいけれど、それは、一つ一つの雨に特徴があって、しかも毎年起こることだからなのかもしれない。この間、いかにも秋雨って感じの雨が今年初めて降ったけれど、実は一年前も二年前も、似たような時期にそういう雨が降っているのだ。

「寒い」とその年に初めて書く日は、誤差2〜7日くらいである。そしてその後必ず、毎年「なんか今年はあんまり寒く無い気がする。温暖化のせいだろうか?」とか書き込んでるし、そのあと急に冷え込むと、「やっぱり冬は寒いほうが冬らしいから良い」みたいなことが書かれている。少なくとも日記を書き始めた年からは、僕の感覚では地球は何も変わっていない。

毎年似たような出来事は、全く関係のない様なことにも当てはまったりする。例えば、今頃の季節は、飲み会で不用意な発言をして落ち込んだりするし、寂しすぎて誰かにメールしたり、彼女が欲しくなったりする。冬は全く楽しくないメンツの飲み会に何故か参加する羽目になったりする。夏に物凄く面白い本を発見する。

そんな、毎年同じような繰り返しの中、全然違う出来事のほうがやっぱり多いし、成長したと思えるようなこともちゃんとあるのだ。これは、自己満足以外の何ものでもないが、とても良いものである。日記を書いていると、書いているうちに、ブログに書くネタを思い浮かぶことも多い。何でも良いからとりあえず書くと、書きたいことがどんどん思い浮かんでくるのだ。今やblog、twitterなどで自分の文章を世界に公開することが容易になったが、誰にも公開しない文章を書くというのも、以外と悪くないものだ。気軽に書けるし、何を書いても良い。