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笹倉及介の日記ブログ

フラーレンがね?

お恥ずかしながら、ちょっと悩んでおりました。

いろいろなことを見失っていた。いろいろあって、僕がしたいことというのは実はなんにも無くて、自分のしたくないことから逃げているだけなのではないか?と思ったりしていた。世の中が窮屈です。誰が決めたかわからないような決まりを守らなければならなくて、自分の自由が狭まっているのが馬鹿らしい。べつに守らなくても死にはしないが、それに捕らわれている自分がいやになる。


そういう沈んだ気分で本を読んでいた。

宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号

宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号


この本にこういう記述があった。

フラーレンを格子に通すと、各々のフラーレン分子は複数の道筋を通って検出器にいたる。フラーレンは原子や電子よりずっと大きいにもかかわらず、同時に二つの道筋を進ませることができる。重ね合わせ状態をとりうるのだ。

すげえ!
一気に元気になりました。これはすごい。悩みなんかどうでもよくなる。感動。自然科学万歳。これだから世の中面白い! いや、凄いことがわからない人はたくさんいるだろうけれど、とりあえずこれは凄いことなんです。この感動はあんまり理解されないことはわかっているよ。でもすごいことなんだ! わかれ! つたわれ! そして僕は落ち着け!
詳しくはwikipedia:二重スリット実験を読んでもらいたいのだけれど、というか、wikipediaにもフラーレンで重ね合わせ状態が成り立つという記述があるじゃないか! もっと早く言えよ! まったくもう!
簡単に、物凄く乱暴に何が凄いのか説明をすると、世の中の森羅万象に成り立つ法則…のはずなのだけれど、ちょっと極端すぎて物凄く小さい物質においてしか観測できなかった事象が、物凄くでっかい物質において観測されて、やった!やっぱり森羅万象に成り立つんだ!すごいぞ!やっぱりラピュタは本当にあったんだ! みたいな感じです。そういう感じで、ウッヒョー!こりゃあウカウカしてられねー!俺もやらないと!波動性を帯びないと!みたいな感じで元気になりました。いますごくテンションが高いのだ。とても気分が良くなったので、お祝いにお酒を飲んだからだ。


まとめると、読書は生きるための力を得るのにもってこいだね、って話です。心の栄養剤です。