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笹倉及介の日記ブログ

エンプティランプ考

車のエンプティランプが初めて点いた。そういえば、車にはそんな機能があるのだった、でも僕の車にもあるということは考えていなかったなあ、などと思いながら、ランプが点いたのが少し嬉しい。誰だって、消えていたランプが点いたら嬉しいだろう。たとえエンプティランプでも、嬉しいものは嬉しい。

しかし、ただランプが点いたわけではなくて、エンプティランプが点いたのだから、ガソリンが残りわずかということになる。エンプティランプが点いてからも結構な距離走ることが出来るようだけれど、いつ止まるかもわからない車にうかうか乗っていられない。いったいどのくらい走ることができるのだろう? ある人曰く、「100kmはいける」。だが試したわけではないらしい。心配なので、その日のうちにいつも行くガソリンスタンドを訪ねた。

味噌汁を毎日作る家庭でも、少し残した状態で水を足して次を作る、というわけではない。食べきってから、鍋を洗って次を作る。人間の細胞だって、1年で全て入れ替る。ガソリンはそうではない。3年前に買った車のガソリンタンクの中には、希薄ではあるが、3年前のガソリン分子がまだ残っている。そう考えると、エンプティランプが点いてもなるべく走ってから次のガソリンを入れたほうが良いのかもしれない。