天冥の標2
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/03/05
- メディア: 文庫
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最初の数十ページを読んで思ったこと。
- ちょ、おいィ!?
- マ ジ で ?
- なん…だと…?
おもしろかった! 読み終わるのがもったいなかったのだけれど、読まずには居られなくて一気に読んでしまった。このシリーズに会えたことを感謝する。
今回の話は、第1話の最初のほうにもあったような、伝染病と戦う人類の話だ。最前線に立つ医師と患者の人間関係とか、政治的な話とか、一つ一つが人類の生死に関わってきて、危機感があり、一つも気が抜けない。極限状態における人間のドラマというのはもうなんというか、醜いんだけれど美しいというか、よく分からないけれど感動してしまう。自分がその状況に置かれたらどうなるだろうか?誇り高く生きていく人も居るし、醜く変わってしまう人も居る。自分なら? そういうことを真剣に考える。児玉だったらどう動くか?チカヤだったら?感染して死んでしまうその他大勢の内の一人だったら?僕はどうしていただろう。ほんと人間って強いし弱い。登場人物達の行動にいちいちぶちのめされて揺り動かされてもう僕はふらふらです。感動するよ。
前回の話と全く繋がっていないと思いきや、まさか…もしかして…というかんじだ。今後の展開を期待させる。僕としては、冥王斑の回復者の子孫が咀嚼者なのかなーと思ってます。そのくらいしか思いつきませんが、とにかく続刊を早くしろと言いたい。