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笹倉及介の日記ブログ

幼い冒険家にヘルメットを

子供の頃、まだ僕がアウトドア派であり、冒険心に富み、無邪気で好奇心溢れていたころ。土曜日はまだ学校が午前中だけあり、夏などは素麺や冷やし中華などを食べてから遊びに出かけたものだった。近所の山、川、どこかの廃屋、マンホールの中など、いろいろなところを冒険した。
そんなとき、
「車に気をつけること」
「危ない場所に行かないこと」
ということはいつも言われた。子供が外に遊びに行くときの定番の文句であり、僕もいつの日か子供が出来たら言い聞かせたいことではある。

一つ目の「車に気をつけること」。これはもちろん今でも注意しなければならない。しかし、車を運転し始めて、歩行者が車を気をつける以上に運転者のほうが歩行者に気をつけなければいけないということがわかった。「歩行者の横を車で追い越すときに歩行者がいきなり反復横跳びをし始めるかもしれない運転」という高等技術を、普段は必要ではないが、追い越す人間が小学校低学年くらいの幼い冒険家だった場合は、そういうことも想定しなければならない。

二つ目の「危ない場所に入らないこと」は、当時は素直に「わかった、きをつける」と思っていたと思うけれど、いま考えてみれば変だ。なにが危ないのかがよく分からない中、漠然と危ない場所には行くなと言われてもどこなのかわからない。危ない、危なくないの判断も当時はあまり出来なかっただろう。「危ない」の基準がわからないのだ。そして好奇心溢れる冒険家にそんな言葉は通用しない。危なそうな、人の近寄らなさそうなところだからこそ行きたいのだ。面白そうな場所を見つけたら、危ない場所には入ってはいけないという指令はすぐに消し飛ぶ。僕の場合は一歩間違えたら死んでいたようなところに行ってしまうことは一度や二度ではなかった。今考えると無謀なことをしたものだと思う。

でも危険だからという理由で入ってはいけない場所も、正式な手順を踏めば入れる場所はある。事前に知識を詰め込み、それなりに装備を調えれば入っても良かったりする。それでも駄目な場所は、前人未踏の地だろう。危険でも、それなりに危険予知をして回避する準備が出来れば入っても良いのだ。

つまり、危険回避の準備として、幼い冒険家にはヘルメットを買ってあげればいいんじゃないかと思うのです。どうせいくら言っても危ないところには行くし、危ないことをする。それは防ぎようがないし、冒険家にとっては生きる意味だ。大人はそれを見守ろう。

トーヨーセフティー TOYO ヘルメット 白 No.110

トーヨーセフティー TOYO ヘルメット 白 No.110


帽子の代わりにもなる。
もちろん大人も、危ないところへ行くときはヘルメットを付けるということを子供に教えるためには、自分で付けなければなりません。災害の時なんかにも便利だし、二三個買えばいいんじゃないかな。