hakanashika

笹倉及介の日記ブログ

過去を消費する

僕は読んだ本を決して読み返さないからすぐに売ってしまうし、、録画しておいたアニメは見たら削除してしまうし、後で読むつもりでブックマークしても、絶対に後で見ないようなやつだ。情報は消費するもので、おもしろい情報は後から後からどんどんやってくるのだから、昔おもしろかったものに対してもう一度見返すことなんてせずに、どんどん今おもしろいものを消費する方が楽しいのだ。

と思っていた。僕というやつは、あまり執着せず、収集癖もなく、消費したらすぐに捨ててしまうような、そんな人だと、一時期まで思っていた。

ところが、徐々にそうも言っていられなくなってくる。もう一度見たい読みたい面白がりたいものが、徐々に多くなってきて、だんだん本を読み返したり、同じアニメを見返したり、、何度も同じ文章を読んで覚えるほどになったり、同じ音楽ばかりを聴いたり、そういうことが増えてきた。

徐々に新しい物事を取り入れず、過去のものをずっと使い続ければ満足、というようになってきた。もちろん、新しいものも消費はするのだが、以前よりも頻度は落ちたし、新鮮味は薄れてくる。だんだん、昔おもしろかったものを消費する割合が増えてくる。

まだ老けた、という年齢ではないのだが、そういう人の気持ちが少しずつわかるようになってきた。新しいことを取り入れなくとも、今持っている、過去にあった物事を懐かしみ、何度も楽しむことができれば、満足になってくるのだ。

新しいものは、自分にとって良いものかどうか未知数なのだが、過去に読んだ本で、とてもおもしろかった本は、もう一度読んでも間違いなくおもしろい。だから、未知数の本を読んで失敗するよりも、確実におもしろい、読んだことのある本を読んでおくか、となるのだ。

そういえば、よく考えたら僕は物持ちがかなり良い方だ。自己評価であり比較対象はないのだけれども。ハサミは小学生の時のものを使っており20年選手であることだし、未だ一人暮らしを始めるにあたって買ったときから電化製品や下着等を買い足していない。今使っているボールペンも3年以上の付き合いだったような気がする。あまり趣味も変わらず飽きもせず同じことを繰り返している。ブログもまあぼちぼち続いている。
(消しゴムは使い切る前になくしてしまうし、手帳は1年使い切る前に買い換えたくなる病気なのだが。)

過去のものだけで自分をやりくりできるようになり、新しいものを取り入れなくても生きていけるようになれば、それはきっと、老けるということなのだろうと思う。しかし、それはきっととても安定していて不安のない静かな世界のように思えて、少しあこがれる。

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