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笹倉及介の日記ブログ

奈良の鹿、領地拡大計画


幼少の頃、僕は鹿になりたかった。奈良に住んでいたのだ。今でも鹿は好きだ。かっこいいしかわいい。このブログの名前も無関係では無い。

そこで、僕は鹿の勢力拡大を考えた。鹿せんべい屋を毎日少しずつ移動させつつ、支店を増やしていけば、鹿はそれについて領土を増やすのではないか。

奈良公園の鹿は野生であるらしい。誰かに飼われているわけではなく、様々な経緯から神格化され、近隣住民に保護されている存在で、基本的に自由気ままに生きている。野生ということは、別に彼らはどこに住んでもお構いなしで、近隣住民が追い立てたりしなければ、東京の真ん中の自然公園的な場所にだって住めるし、会社の裏の山にも住める。僕が実家に帰る途中の山道で目撃したこともあるので、山々には普通に暮らしていると思われる。つまり、奈良以外の場所に鹿がうろついていても、全く不自然では無い。むしろ日本の風土に合っている。鹿は鹿せんべいを持っている人にはついてくるし、与えるとお礼を言う。オーストラリアにおけるカンガルーのようなもので、人間の社会になじんでいる。
バス停を毎日10センチずつ動かして、ついには自分の家の前に持ってきたおじいちゃんのエピソードをどこかで見たことがある。バスはそこで停まるそうだ。それと同様に、鹿せんべい屋を少しずつ移動させれば、それに付随する形で鹿も移動するのではないか。奈良公園周辺のような感じが全国的になるのでは。
奈良の人が黙っていないだろうけれど、むしろ鹿という良きものを奈良で独占せずに日本全国に行き渡らせ、「鹿の国、日本」という形で世界にアピールできるのではないか。
その後、日本は鹿と人間が調和した社会システムが評価され、世界各国のお手本となるような国となるのだ。