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笹倉及介の日記ブログ

科学的とはどういう意味か

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

森博嗣の新書はいつもおもしろい。最近は小説よりもエッセイのほうが好きだ。森博嗣ウェブ日記を長年書いていて、僕はそれをほぼ全て読んでいた。彼の言うことはずっと変わっていないので、どこかで読んだことのある内容が書かれては居るのだけれど、テーマを一つにしてまとめて書いてあるというところが良い。読みやすいし、いろいろなことを教えられる内容だと思う。

今回は科学とはどういうことか、ということがテーマになっている。文系・理系でどう違うのか?とか、科学的思考とはどういうことか?などだ。
何故文系、理系に分かれるのか?ということを考察していて、理系はあんまりそういうことを意識しておらず、自分は文系だと思っている人も居るくらいだが、文系の人の中には、算数が苦手だから文系に進むひとが居るという考察がおもしろかった。言われてみれば、僕の周りにもそういう人は居ると思う。

僕は一応工学修士で大学を出て、エンジニア的なことを仕事としているんだけれど、ちょっと部門的に微妙な立ち位置で、文系も理系も相手にしなければいけない仕事なので、相手によってどのように説明すれば良いのか、ということを意識している。

僕の認識で言うと、
・文系の人は、わかりやすい理論や自分に口当たりの良い理論を信じて思い込む傾向。
・理系の人は、疑り深く、結論をなかなか出さない。
とまあこんな感じな気がする。理系のほうが、真摯に現実を受け止めるが、優柔不断。文系は思い込みが激しいが、みんなを引っ張るリーダーに向いているのかもしれない。
あとは、「専門家がこういってるんだからこうなのだ!」と鵜呑みにしてしまう人は文系に多い気がする。文系/理系に分けたがるのが文系で、理系は「どこから文系でどこから理系かなんてはっきりしないよね」とか言う。ゼロかイチかで決めたがるのが文系で、ぼんやりとフワッと「そうとは言い切れないよね…」とか言うのが理系。


文系「あー、もう!難しいことはよくわかんないから、結論だけ言って!」
理系「いや、だからさ…」
文系は、理系ワードに拒絶反応を示し、思考停止するという内容が本書に書かれていたが、これは僕も経験していて、拒絶されると大変辛い。
「へぇー、なんだかよくわかんないけど、すごいね」と言ってくれればまだマシで、「うわオタクきもい」みたいな目で見られることもある。

森博嗣先生が、いろいろと事例を交えて、文系・理系について考察しているのがおもしろかった。文系批判や教育批判をずばずば言っていて、僕は理系側として、「あるある」と思って読んでいた。

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