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笹倉及介の日記ブログ

負けるな白熱電球、頑張れLED。

最近、省エネ、エコが激化していて、LED電球がもてはやされている。LED電球は、白熱電球に比べて、寿命が長くて熱も少なく、電気料金も安い、というメリットはあるので、多少高くても、白熱電球よりも使い勝手が良いので、売れる、というのはわかる。それは市場原理だからしょうがない。便利だから売れる。わかりやすい図式だ。以下のページで詳しく載っているが、パナソニック「エバーレッズ 全方向タイプ」は、 1日8時間の使用の場合、40W形白熱電球と交換すると、1年5カ月で初期投資の元が取れるというシミュレーション結果が出ている。
家電-レビュー-LED電球、どれを買う?-パナソニック「EVERLEDS 全方向タイプ 390lm」


変だな?と思うのは、省エネ、エコを売り文句にしていて、国際的に白熱電球を撲滅しようとしていること。良いものであれば、LEDが売れて、自然に白熱電球は衰退するんだし、放っておいてもいいんじゃないかな。僕は作りがシンプルな白熱電球のほうが好きだ。寿命が短くても、そんなに気にならない。新しいモノ好きなので、LEDには興味だけはあるのだが、買うとなると話は別だ。

wikipediaより引用

白熱電球 - Wikipedia

日本では2007年11月、経済産業省及び環境省が「チーム・マイナス6%活動」の一環として「電力消費の多い白熱電球の生産・販売を今後行わない」よう電機メーカー各社に要請する事を決めた。また2008年4月には、2012年末までに生産と販売を自主的にやめるよう電機メーカなどに要請する方針を甘利明経済産業大臣(当時)が表明した[1]。これに応える形で東芝ライテックは同年4月14日に2010年度を目途に白熱電球の生産を原則中止すると発表し[2]、2010年3月17日に国内大手電機メーカーで初めて白熱電球生産より撤退した。さらにパナソニックもこれに追随する形で白熱電球の生産体制を今後大幅に縮小し、今後は電球形蛍光灯及びLED電球の生産・販売に力点を置く事を決めている。三菱電機オスラムは一般的な白熱電球の生産を(当初の2012年より1年前倒しし)2011年3月末で終了する[3]。

フランス [編集]
政府と流通関係者の間で、白熱電球の販売を自粛する協定を結ぶ形で削減が進められている。2009年6月30日に100W以上の白熱電球を対象に販売自粛をスタートし、以後はワッテージに合わせて段階的に対象を広げ、2012年12月31日には25W以上の白熱電球までを対象とするスケジュールが予定されている[4]。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=21165

疑問「LED電球作るのにどのくらいエネルギー使ったの?」

根拠としてデータを示せないのだけれど、LED電球って、すごく作るのが難しいと思う。大電力を使用しないと作れないし、多くの工程が必要で、値段が高くなってもしょうが無いかなーと言ったところ。僕たちが購入してから家庭で使う分には省エネかもしれないけれど、売り出される前の工場で作るときに、その工場がエネルギーを大量に消費しているような気がする。それに、LED電球にはガリウムというレアメタルが必要、というのもかなり気になる。日本にはガリウム鉱山なんて無いんだけど、大丈夫なのだろうか? ガリウムはリサイクル率が高いらしいからいいのだろうか?

工業製品は金属とか、プラスチックとか、色々原料があるのだけれど、基本的には石油とか石炭とか、あと鉱山から掘り出してきた土塊を加工してものを作る(もしかしたらリサイクルかもしれないけど)。短絡的に、僕たちが使う消費電力が少ないからエコだ省エネだというけれど、LED電球を作ったときに使われたエネルギーは考えていない。どのくらいLED電球にエネルギーが使われたのか、わからないのだ。LEDが白熱電球と比較して20倍の寿命があるのなら、20倍以上のエネルギー使って作られているのでなければ、省エネとなる。

それがわかったら、もしかしたら、白熱電球のほうがずっとエコだ、ということにもなるかもしれない。そうならないかもしれないけど。白熱電球は既に手法が確立されて安価に作れるし、構造もシンプルで低エネルギーで作りやすそうです。

同じことは、太陽光発電なんかにも言えそうだ。発電用の太陽電池を作るのに、いったいどれだけのエネルギーが消費されたのか?

そのへんの検証があったら教えて欲しいです。わりとマジで
国際的に白熱電球を撲滅するよりも前に検証はちゃんとされたのか?というのは、たいへん気になります。

LEDのほうが儲かるから?環境ビジネスというやつか?

企業にとってはLED照明になるのは良いことかもしれない。単純に値段が高い方が、もうけ易い。100円で作って120円で売るのと、10円で作って30円で売るのでは、売る方の稼ぎは同じだけど、買う方はどちらを買うだろう? 僕なら、30円のほうを値切る。それに、白熱電球は技術が確立しすぎていて、もう値段でしか戦えないような状況になっていて、どんどん利益は減っていくし、海外の人件費の安い工場で大量に作らないと稼ぎが出ないような運命にあるのだろうから、LED電球が売れればいうことナシだ。これからどんどん技術革新が進み、どんどん寿命が延びて、値段も安くなるわけで、そうしたら、いま僕が疑っている、「本当のエネルギー効率」は確実にLEDのほうが省エネになるだろう。そうなると、買い換え需要がなくなるのではないかな、とも思うが。白熱電球の寿命の20倍なら買い換え需要は単純に考えれば1/20だ。

写真は近所の街灯です。蛍光電球のようでした。