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笹倉及介の日記ブログ

道とは何ぞや

道というのは、だれかが「よし、ここに道を作ろう」と言って出来るものではなく、なんとなく人が多く通る場所があって、その頻度が多いところがだんだん道になってきて、そういうところがちゃんと整備され、舗装されたりしてはっきりとした道が形作られるようなものだと思う。獣道も、人間の道も同じだろう。違いは、整備されるかされないかだ。
何もない平原でも、ちょっとした窪地で雨が溜まりやすかったり、少し岩が飛び出ていたり、そういったところは誰も通らない。木がたくさん生えている森林のなかでは、木々がランダムに生えているが、根が飛び出ているところや、枝が遮っているところを除くと、通れる選択肢が限られる。そういった選択を、それぞれの個人が好き勝手にしていった結果、大多数が通るところがあって、それが道になるのではないか。通りやすい場所というのは、きっと共通している。だからきっと、自然に出来る道は、常に新陳代謝を繰返して、通る人が一人増えるたびに微調整されどんどん最適化し、そのため細かく曲がりくねっている。誰も通らなくなると、徐々に道でなくなる。

錯視や人間の「見え方」なんかも関係していると思う。「点が三つあると顔に見える」と言うけれど、障害物が何の決まりもなくばらばらに置いてあるところで、行きたい方向へ行ける道を無意識に選択し、たとえそこに道が無くても、道があるように見える。みたいものが見えるようになる。そういう都合の良い意識を人間は持っていると思う。

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