石黒浩氏の講演会に行ってきた
まつもと市民芸術館 石黒浩講演会『人を知るためのロボット研究』
こいつに行ってきました。
以前に著書を読んでいて、その話とほぼ同じような内容ながらも、実際に会って話を聞くなかで、この人はとてもすごい人なのだな、という実感が湧いた。是非著書を読むことをおすすめしたい。
- 作者: 石黒浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/19
- メディア: 新書
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SFでさんざん語られてきた、ロボットと人間の境界とはなんなのか、人間は何を持って人間だと言えるのか、ということを、身をもって実験して、経験としてそのことを知っているとてもわずかな人の中の一人であると思う。SFではさんざん語られてきたことも、実際に行うのは難しい。しかしながら、難しいながらも、今ある技術を使えば、SFを実現することも可能になってきたということがわかった。
twitterのフォロワー数が少なくなると、とても寂しい気持ちになる、と言っておりました。最初にこの話をしてたのだが、なんだかとても親近感が湧いた。リンクをしておく。
@hiroshiishiguro
また、石黒氏が作ったアンドロイドがデパートのショーウィンドウに飾られているらしい。そのアンドロイドはバレンタインの日に、待ち合わせをしているという設定で、小説を読みながら携帯電話でtwitterをしている。そのアカウントもある。これにはさすがに「中の人」が居ると思うけれど、もしかしたらbotかもしれない。
@GeminoidF
実在するSFとして初音ミクが大好きな僕だけれど、このアンドロイドもわりと好きである。
宣伝のための動画がある。 → http://youtu.be/uyG90mNCcJE
最後に、僕はtwitterのbotアカウントをbotと気づかずに会話していたり、2chでのスクリプト荒らし同士で会話が成立していたり、自然発生的に初音ミクに意味づけがされ広まっていくさまを見ていたりと、日常でのSF的なことを見るにつけ喜んでいるが、石黒氏のような、SF的な物事を考え実際に作り出す仕事をしてみたいものだなぁ、と思ったりしていたのだった。夢のある仕事だ。