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笹倉及介の日記ブログ

雨の日のアイリス

雨の日のアイリス (電撃文庫)

雨の日のアイリス (電撃文庫)


とてもお気に入り。アンドロイドである主人公(美少女)が頑張る話。
背伸びしてちょっと大人っぽい小説を読んだりしていたけれど、やっぱりわかりやすい小説の方が、僕には合っているのだと思った。
アンドロイドとマスターの主従関係が出てくる話は僕はおおむねツボで、とてもおもしろく読める。この小説は、わかりやすかったし、好きな要素がたくさん入っていて、さらりと読めるし、よいと思う。
「雨の日のアイリス」という題名がじつは伏線として張られていて、僕は今から考えるとあからさまに予想できたのに、作者の想定の罠にはまってしまったような感じでとっても楽しめた。わりと僕は作者の想定の中で踊らされる善良な読者の鑑のような逸材であると自負している。自負があるのにそれでも素直に罠にはまるのもどうかと思うのだけれど。

主人公がとてもかわいい。一人称が「僕」のかいがいしいメイドでご主人様のことが大好き…。ライトノベルは主人公がかわいくて好きになれれば満足できるのかもしれない。それも大きな一要素なのだけれど、お話としてもとてもおもしろかったですね。「雨」がキーワードというか、飴は個人的に好きなので、好ましく読めたのかもしれない。一巻できれいにまとまっているのもグッド。さまざまな伏線が最後にきれいに回収されて終わる爽快感もよかった。

「アンドロイドと主人」という関係になぜここまで思い入れがあるのだろうか、というのが自分でもわからない。美少女、かわいい、だけど鉄製、というギャップに萌えるのだろうか。それとも「燃え」なのだろうか。 決して超えられない「人間」と「人間に似た何か」という対比によって人間とは何かということを考えることができるからなのだろうか。

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