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笹倉及介の日記ブログ

アイス、ジュース、自動販売機の思い出

このあいだ、自動販売機に群がる3人くらいの小学生を見た。

僕が小学生の低学年やそれより下の年齢だった頃、自動販売機と言えば、憧れの存在だった。「どうしてあんなにすごいものがあるのだろう」と思っていたような記憶がある。自動販売機にジュースを入れるお兄さんには羨望のまなざしであった。段ボールをひっくり返して四角く切って窓を開け、ボタンを付け、その段ボールを被ることによって自動販売機になりきるという遊びをやったことだってある。僕は自動で何かをしてくれる機械に憧れを持つ子供だったらしく、そのほかにもATMになりきったこともある。

子供の頃は、おいしいもの、食べたいものの二大巨頭に「アイス」「ジュース」がある。アイスのほうが好きだが、大人はジュースを飲む、というよくわからない理屈により、背伸びしたい年頃が早めに来ていた僕はジュースを飲んでいたような気がする。もう少し遅くに背伸びしたい年頃がきていたらたばこを吸っていたところなので、これは良いことであると思う。なぜかめっきりジュースも飲まなくなっており、水道水うまいとtwitterでつぶやく日々である。

そういえば、当時は、アイスを食べてものどが渇くという感覚が無かった。母などはそんなことを言っていたが、僕は「凍っているものだから、溶けたら水になるのでそれを飲んでいるのと同じことじゃないか、のどが渇くはずはない」と考えていた。子供は自分の理屈を思い込みで真実にしてしまうので、実際のどは渇いていなかった。

自動販売機で売っているものは何でも三割増しにおいしくなると思っていた。普通にスーパーやコンビニで買うよりも、特別な楽しい買い方だった。ボタンを押して、ガコンッ!とものが落ちてくるのが快感だった。今もわりと楽しいけれど、コンビニに立ち寄ることの方が多くなってしまったので、あまり利用しない。