hakanashika

笹倉及介の日記ブログ

おいてけぼりのスリッパ

どうもスリッパを履く習慣がない。我が家はフローリングなので、きっとスリッパは履いた方がよいのだろう。これから寒くなるにつれて、足の暖を取るためにスリッパは重要になってくる。暑いときだって、床はゴミが落ちているので履いた方が良いに決まっている。台所仕事をするときは、水が飛んだり油が飛んだりもするので、余計にスリッパが必要になる。実際、必要のあるときは履くのだけれど、何かの拍子に脱いでしまうと、そこで置いてけぼりになってしまう。今は履いているのだけれど、きっといつの間にか脱いでしまうだろう。

我が家にあるスリッパは、トイレとベランダと室内履き用で三つだ。現在活用されているのは、かろうじて室内履き用だけだ。トイレとベランダのスリッパは、必要かなぁ…と思って買ったは良いが、サイズが合わないので飾りとして置いてあるだけだ。トイレには敷物も引いてあり、定期的に洗濯もしているし、トイレ自体の掃除もしているので素足でトイレに入るのに抵抗は感じない。そしてそもそもベランダに足をつくことが珍しい。だから置いてけぼりというより、放置スリッパだ。

スリッパは嫌いではない。名前が良い。「スリ」には床を擦って歩くことを連想されるし、素足のスもある。スリスリと歩くのが想像できる。そして「ッパ」である。これは破裂音ということで、ペッタンペッタンと歩くようなイメージを連想することが出来る。「スリッパ」という名前を聞いただけで、素足になにがしかの履き物を履いて、ペッタンペッタンと部屋の中を移動する姿が浮かび、素足で部屋の中を移動するときに履くものとしてこれ以上ない名前であると思う。そしてスリッパという響きは平坦な形をイメージさせる。実際にスリッパは、実にスリッパらしい、平坦な形をしている。ぺったんこである。木で出来ていてヒールがあるような履き物はスリッパっぽくない。「コッツリ」くらいが適当のように思う。

スリッパはおそらく英語だが、日本人にもイメージが伝わってくるような言葉である。道路とロードのようなものだろうか。日本人がもし室内で何か履こうということになったら、きっとスリッパに近い名前になったに違いない。しかしそもそも英語圏の人は室内履きというよりも靴のまま家の中を歩き回るはずなので、英語のスリッパと日本語のスリッパはちょっと違う物なのかも知れない。

広告を非表示にする