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笹倉及介の日記ブログ

単純作業はよいものだ

久しぶりに、本を読める時間を取ろうという気分になり、暇を見つけて本を読んでいるけれど、やはり読書というものは良いものだ。
読書の良いところの一つとして、何を読んでも静かな気持ちになれる、というところにある。
この静かな気持ちというのは、つまり、周りのことを忘れて、一つのことに集中できるということだ。読書というのはなぜそういう風になるのだろう、と考えると、一つ一つ、一行一行、一文字ずつ読んでいくだけ、という単純な作業の繰り返しで、他に何も考えなくてもよいからだと思う。読みながら、本の世界の様々なことを考える必要はあるだろうけれど、目先の作業としては、ひとまず文章をひたすら読んで、先に進むだけだ。

僕はそういう、「何も考えなくてもよいからとりあえず簡単な作業をする」ということが好きである。
少し前に、仕事で、碁盤の目に石をひたすら置いていくような作業をやる必要があったのだけれど、一番楽しんで出来たのは僕だった。没頭してしまうし、全く苦にならないばかりか、確実に成果が上がるのでとても楽しい。終わったときには整然と並んだ碁石(喩え)に満足して、「良い仕事をした」という気持ちになれた。
ランニングなんかも良い。ただ前に進むだけである。それなのにあんなに気持ちが良い。

毎日静かに、タスクリストの上から淡々と作業を実行していく仕事であれば、どんなに素敵なことか。