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笹倉及介の日記ブログ

球状のバームクーヘンは可能なのか

喫茶店に行き店主の人に話しかけると、そういうバームクーヘンをもらったお客さんが居たらしく、どういう風に作るのだろうか?という話になった。バームクーヘンは通常、円筒状のちくわのような形状をしていて、棒に生地を巻き付け焼く、巻き付け焼くということを繰り返して幾層にも年輪のようにスポンジを作っていく。円筒状ならばそういうことは可能だが、球状(つまり、すいかとかバレーボールのような形)は不可能なのではないか。

その場でいくつか案が出た。

雪だるま方式

クレープ状に薄く焼いた生地の上に小さい核となる生地を転がして作る。これはバームクーヘンの作り方のセオリーから逸脱しているかもしれないけれど、少なくとも断面図はバームクーヘンのように見えるかもしれない。ただし、バームクーヘンの断面は同心円上だけれど、この作り方だと渦状になるはず。

たこ焼き方式

渦状になる問題を解決したのがこの方式。たこ焼きのように、球状のものを作ってから、生地に漬けるか塗るかして、もう一回たこ焼きのように焼く。ただし、徐々に大きくなっていくので、たこ焼き器は徐々に大きいものを使う必要がある。これならば、同心円になる。ただし、層の数だけ大きさの違うたこ焼き器が必要なので、違うのではないか、と考えられる。

サーターアンダギー方式

油で揚げる方式である。サーターアンダギーのような球状ドーナッツをもう一度生地に浸し、もう一度油で揚げることによって層をつくることができる。これは超高カロリーで油でギトギトになるため、女子に優しくないということで却下された。

落下式

上下、垂直にとても長いオーブンがあり、その上から生地の液滴を落とすと、空中では球状になるため、地面に落ちてくるまでには焼けているような長さの十分なオーブンがあれば可能ではないか。焼けて落ちてきたものにもう一回生地を塗り、もう一回上から落としながら焼く。
実際、そういう風に球状の工業製品を作るものもある。しかし、とても長い煙突状の釜が必要なので、現実的では無い。


結局、結論は出ないまま、球状のバームクーヘンは存在するのだろうか…、もし存在するのなら、実はバームクーヘンを名乗っているだけで、作り方は全然違うものではないか、という話で終わった。