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笹倉及介の日記ブログ

生きてる実感ってなんだ

「xxxしてると生きてるって実感を得られる」という表現がある。普段は生きているにもかかわらず、生きていることを意識していないが、xxxをすると生きていると意識できるということなのだろう。逆に生きている実感を得ていないときは死んでいる実感を得ているのだろうかというとそうでもないし、死んだも同然かというと違うと思うので、なんだか変な言葉だと思う。心臓は勝手に動くし、息は無意識に吸ったり吐いたりできるので、別に生きるために意識するべきことは特に無い。「よし、今日は生きるために早く寝よう!」と思って早めになる人がいてもいいけれども、普通は眠いから寝るのであって、生きるために寝るわけではない。「死にたい…」と思っている自暴自棄な人に「生きろ!」というのは文脈的に適切だけれど、普通に暮らしている人に「生きている実感を得ろ!」そんなことは言えない。

そうは言っても、生きている実感、何となく分かる。わかります。例えば、

  • 朝にコーヒーをのんで、眠気がスッキリとなくなり、体が活動し始めるときの感覚
  • 空腹で頭が回らなくなってきたときにご飯を食べて頭も回るようになったときの感覚
  • 風呂でのぼせてから少しずつ落ち着いてくるときの感覚

こういうのは、自分の体が活動しているのが感覚でわかるから、ああ、ちゃんと動いているな俺、生きているな俺、と意識することができるので、「生きてるって実感」が得られる。

でもなんとなく、僕の言っていることと世間の「生きている実感」が違うような気もする。毎日毎日同じ事の繰り返しの会社員生活で生きている実感が無い…と悩む人もいるようで、僕の場合そういう人とは違う意味でとらえているかもしれない。
今日は生きるために意識的に早めに寝てみようかな。