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笹倉及介の日記ブログ

どくとるマンボウ昆虫記 読んだ感想

どくとるマンボウ昆虫記 (新潮文庫)

どくとるマンボウ昆虫記 (新潮文庫)

ポケットに忍ばせて気軽に読める名作。以前に読んだ「告白」は重い長い小説だったけれど、こんどは軽いエッセイを読んでみた。というか、少しずつ読んでた。風呂に持ち込んだり、待ち時間に少し読んだりという読み方に最適な本だと思う。
Kindle版もあるということに気づいた。さらに手軽に読めるので、買おうかな。

どくとるマンボウ昆虫記

どくとるマンボウ昆虫記

北杜夫による昆虫エッセイなのだけれど、筆者はいろんなことに博学で、昆虫以外の話題も豊富に書かれている。昆虫観察をベースに世の中の批判とか愚痴とか、変な人々とか、ちょっとした昔ばなし、小話、なんでも横に広がるのが面白い。虫の話から、こんなに横に広げられるのか、と感心するけれど、駄ただ単に脱線しているだけなのかもしれない。いろいろ豪華に濃縮されているんだけれど、文庫で手軽に持ち運べるサイズだし、短編エッセイなので手軽に読めておもしろかった。