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笹倉及介の日記ブログ

名も知らぬ物たち

 名前を知らない物を呼ぶときには、どうすればいいのか。例えば、トイレのアレとか…。ほら、もう既に説明に困っている。アレっていわれても、画面の向こうにいる人にはなんだかわからないだろう。画面の向こうの人でなくても、日常生活でトイレのアレについて話したくなったときに「昨日、トイレのアレがさ…」なんて言われても、何がなんだか分からない。とりあえず、トイレのアレとは僕の中で蛇口の下に置いておく液体の芳香剤のことで、用を足して水を流すと少しずつ下に落ちてゆき便器をきれいに保つ<アレ>のことなのだけれど…。僕はどうやら説明が下手らしい。それだけトイレについて長く話すつもりも無いし、ここはサラッとトイレのアレについて分かってもらいたいものだ。商品名を出せばそれを知っている人には一瞬でわかるだろうが、そういうのはあまりよくないと思う。
 他にもたくさん名前の分からないものがあるが、大抵通称が付いていたりする。転がして持ち前の粘着性で床の髪の毛やほこりを取るアレが<コロコロ>だったり、ストーブの給油に使うアレが<シュポシュポ>だったりする。擬音擬態語である。程度が知れるな。
 そういえば、トイレのアレといえばもう一つあった。詰まったときにカッポカッポとやるアレである。アレの名前はなんなのだろうか。小学生のときの必殺の武器といえばアレだったものだけれど、アレの名前は誰も知らないんじゃないかな。