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笹倉及介の日記ブログ

価値のある半径ワンクリック

 半径ワンクリックとは

自らがもつ趣味志向によって偏って登録された、RSSリーダーソーシャルブックマークなどから得られる、ごく限られた狭い範囲のネット社会の領域を指す言葉。

 たとえば、はてブのホットエントリだとか、どこかのニュースサイトを見ていても、それは誰かが加工した二次情報でしかないわけだ。僕ははてブの特定タグの注目エントリのRSSをいくつか購読しているが、それも誰かがブックマークしたから出てきたエントリなわけで、自分がそれをブックマークしても、みんなが歩いている道を自分も歩いているというだけだ。ホットエントリや特定タグの注目エントリは流行や自分の興味のあることについてまとめられているので無駄が無くて便利だけれど、それは自分で見つけた情報ではなく、誰かに与えられた情報だ。


 それでいいのか?それって、自分だけが感動する文章には出会えない。自分だけに価値のある情報には永遠にたどり着けない。だから僕は、そういう二次情報だけが半径ワンクリックの範囲であるのはあまり良いことではないと思う。だから衆愚だとか言われる。もっとみんな一次情報のブログを見に行くべきだ。「まとめ情報」ではなく、それぞれのブログを読むことが重要だと思う。無駄なものが多ければ多いほど、その中にある「価値のあるもの」の質は高くなる。


 そうしたことで得られた一次情報をSBMにブックマークすることで、今度はこちらが二次情報を作る。それが価値のある半径ワンクリックだと思う。みんなの歩いたところを付いて行くことは楽で便利だけど、先陣を切って前に誰も歩かない道を歩くことも大切だと思う。前に誰もいないと思っていたら、前にはいなかったけれど横一列に並んでたということも有り得るわけだが、それはそれで価値観の合うブックマーカに出会えるわけだ。そしてそのブックマーカを追うことは二次情報になるわけだが、今度の二次情報ははてブホットエントリとは違った、自分にとって素晴らしい価値を持った二次情報になると思う。