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笹倉及介の日記ブログ

ずっとお城で暮らしてる

ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)

ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)


一家のほとんどが死んだ毒殺事件が起こったお屋敷に、生き残って犯人だと疑われ迫害されている一家が暮らしていた。その一家は滅多に屋敷の外には出てこない。そこにあるとき、来訪者が表れ今まで止まっていた時が動き出す。しかしどうやら時計の歯車は狂っているようだ。
オビに桜庭一樹の一言が書いてあり、解説も書いているというきっかけで手に取った。作風も桜庭一樹のような美しい少女の物語だったりするのかと思いつつ読み始める。
確かに、最初はそんな感じだった。でも、だんだんとおかしくなり始める。ゆっくり歯車が狂っていくような気がした。不気味になってくる。ちょっとずつよくわからないし、どこかおかしい。登場人物の誰が狂っていて誰が正常なのかもわからない。気持ち悪い気分にさせてくれた本だった。