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笹倉及介の日記ブログ

見えない存在

「世間」っていったいなんなんだろうか。「そんなことをしたら世間の目が…」「世間が黙っちゃいない」僕は実態がつかめない。悪い方向にステレオタイプな人間の集合を「世間」と言うようだけれど、そんな人たちは本当にいるのだろうか。見たこともないけれど、従わなければならない存在らしいじゃないか、何となく理不尽さを感じる。全体の意識から生まれる罪悪感の塊のようなものだろうか。
もう少し良い意味で使われないかな。「全力で子供を理不尽な暴力から守る世間」とか「鍵をかけなくても泥棒が一人も入らない世間」とか、そういう意味では使われない。でも子供に暴力をふるうと世間からにらまれるし、泥棒をしてもそうだ。それは警察だとか、法律なんかの及ばない範囲での犯罪抑止に貢献しているのだけれど、なんだか窮屈なものだったりもする。「定職に就かないと世間の目が」「子供を良い学校へ入れないと世間の目が」そんなもの、個人の自由であるはずなのに。難しいなあ。