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笹倉及介の日記ブログ

魔法の馬シフカ・ブールカ

魔法の馬シフカ・ブールカ ロシアの民話 魔法むかしばなし : 斎藤君子/著 - セブンネットのネット通販
積ん読消化中。この間積ん読が減ってきたと書いたが、本棚の積ん読領域の本を数えたら35冊あった。まだたくさんあるじゃないか。減ってきたと思ったのは気のせいだった。くそう。

図書館のリサイクル市でもらった本を読んだ。この本はとても古くて、アマゾンに無いし、どこにもないと思う。アマゾンに無いというのはネット上に何か書いて、意味があるのだろうか。別に意味を求めて書いているわけではないけれども…。

この本は児童書で、ロシアの昔話が12編入っています。たとえば、白雪姫やシンデレラや青ひげみたいなものの短編集だ。
昔話と言うことで、植物や動物が当たり前のように話しかけてきたりする。あと、ロシア特有の妖精の「ヤガーばあさん」とか「赤鼻のマロースコ」だとかが出てきて、新鮮だった。ヤガーばあさんは、森の中の一軒家に住んでいて、人間を食べてしまう恐ろしいばあさんだけど、旅人にものすごく豪華な料理を振る舞ったり道を教えてあげたりと優しい一面もある魔女だ。赤鼻のマロースコというのはつまりは雪の妖精で、息が凄く寒い。寒さを我慢するとご褒美としてつづらを与えたりするらしい。
あと、主人公の名前がイワンだったことが多かった。ロシアだと日本で言う「太郎」みたいな感じなのだろうか。
表題作の魔法の馬であるシフカ・ブールカは、父親の墓から出てきた魔法の馬で、主人公のイワンはニートで身なりもみすぼらしいんだけど、シフカ・ブールカの右の耳に入って左の耳から出てくるとすっごいイケメンになっていて、おかげでお姫様と結婚できる。なんという超展開なのだろう。

怠け者でニートで暖炉の前でごろごろとばかりしている主人公がもう一つの話にも出てきた。後書きの解説を読むと、それにはちゃんと理由があって、ロシアには火に対する信仰があり、代々祖先から受け継がれ消してはいけないものとして燃え続け、家の守り神として崇拝されてきたらしい。火種を他人の家に譲ることも良くないこととされていて、引っ越しをするときも竈の火を引き継いだそうだ。そうすると、暖炉の前につきっきりで居る主人公は一家の重要な担い手と言うことになります。それがいつの間にか暖炉の前でぬくぬくしている怠け者になったのだそうで。そうそう、そういうのがおもしろいですよ、昔話というのは。

そういえば昔話というのはどこの国も、美人、美男子、正直者、勤勉な人、先祖を大事にする人、末っ子、が最終的に幸せになることが多いし、たいがい森の中の魔女とか、仙人みたいな存在が出てくる。それでいてその土地特有の味が出ていて、それを考察するのもおもしろいですね。

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